犬を飼ったことはない

やまわんの散文置き場

LOVE LOVE LOVE!

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「ぽっぽアドベント2021」始まりましたね。

本日12月7日を担当いたします、ヤマワヌ・Mountain-Dog=山ワンです。

初年度のNew Order愛から始まって、こちらへの参加は3回目となります。昨年に浮かれた調子でキャプテン翼について書かせていただいた日から早くも365日ということで、本日はキャプテン翼の頼れるゴールキーパーキャラクター 若林源三くんの誕生日です。おめでとう~!

さて、本年の素敵なテーマ「私の望みの歓びよ」について何をこれから書くかというと。

元々は初年度に書いたNew Orderについて、ライブ1年延期を経た無念の中止、そして私個人のミスによる海外公演配信視聴期限逃し等を「Return編」と題して書こうかなと考えていました。

しかし思い返すと、2019年・2020年とそれぞれ自分の「好き」が相互に影響を及ぼしていたことに、ふと気がつきます。映画好きなことが私をNew Orderに繋げ、New Orderは遠回りながら私をキャプテン翼へと繋げてくれた。そして、もっと突き詰めていくと、New Orderからキャプテン翼、この流れへ至るのには、私のとある「好き」が重要な柱となって存在しており、そういえばしっかりとそのことについて文章を書いたことないなということが頭に浮かんだのです。

というわけで、今回はその「好き」、つまり「ゲーム」について書いていきます。本年も、昨年より短いとはいえ、ずいぶんと長くなってしまいました。

しかも2021年の話は「そして2021年、山犬は村へ行く」まで出てきません。サッと読みたい方、そこまでどうぞすっ飛ばしてください。

ゲームとの関わり

生活を乱す悪の機械として、一切ゲーム機器を買ってもらえませんでした。その反動なのか、ゲームへの執着が大変に強い幼少時代を過ごします。

ゲームを大量に持っている同級生の家へ毎日入り浸り(スターウォーズの小説もたくさん置いてあったのでご両親がエンタメ好きだったんだろうな)、通う歯科医院は「ゲームボーイが待合室に置いてある」という理由で、大学へ進学するまで1つの場所へ通い詰めました(流石に高校生後半くらいになるとゲームボーイはどれも壊れており、使えなくなってしまいましたが…)

ポケットピカチュウ」だけは、ゲームというよりは万歩計だったからだと思いますが、誕生日プレゼントで買ってもらえました。が、運悪く買い与えられてから1週間もしないうちに自宅前のドブへ落下させ、「なんでそんなに不注意なの!」と怒られる悲しい始末。

大流行、大旋風を巻き起こしたあの「たまごっち」も、当然手にすることはできません。しかし、ここではなぜか妙な運が発揮され、「新しいやつ買ってもらうから」という理由で例の大量ゲーム持ち同級生からお古を譲り受けることになります。そして一つ、大きなミスを犯しました。

まぁ小さい子どもで、ゲームを悪と捉える親を持つものとして、当然といえば当然かもしれません。

両親に話さず、内緒でもらってしまったのです。

最終的に5段飾りの雛人形の下の隙間(?)に隠して育てていたたまごっちは、ある日ついうっかりエサをやり忘れたことで、共働きで私を育てる両親がその場所にいる時間帯にエラー音を吐き出し、「なんだこの音は?」と発見され、譲り受けた事実を隠していたことも悪手となり、お別れすることとなりました。さようなら…。

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成長するにつれ、ゲーム大量同級生(略称)もだんだんとゲームへの興味を失い始めたようで、ゲームの遊びの誘いも少なくなり、私のゲームとの接触機会は少なくなっていきました。それに私は私で、家にパソコンがやってきたことで「夢小説」という世界に触れてしまい、ゲームへの興味を一旦すっかり忘れてしまいます。

歯医者に行くたびにゲームボーイでマリオはやっていましたが、「なんでわたしは買ってもらえないのだ!」「あんなに楽しそうなものを手にできないなんてこの世は不公平!」という歯ぎしりが伴うような思いはしばらくの間手放すことになります。

とあるゲームソフトとの出会い

そして時が経ち、高校1年、いや2年になったころでしょうか。どの辺りだったのかの記憶がもう曖昧なのですが、事が起こった場所は覚えています。

ガタンゴトン揺れ動く、帰り道の電車でした。

「ゲームぜんぜん買ってもらえなかったんだよね、なかったというか、今も」という話を契機に、一緒に帰っていた同じ塾に通う後輩が「私の家、ゲームいっぱいありますよ。やりに来ます?」と誘ってくれたのです。

そうして私は1本のゲームソフトと出会います。
それがバイオハザード2でした。

今でこそホラー映画、ホラーゲームを好んでやるタイプの人間ですが、かつて私はホラーというジャンルがからっきし苦手でした。骸骨というモチーフを見ただけでも泣き喚いたし、小学校5年生の時に叔母に無理やり乗せられたホーンテッドマンションでは、マンション内で一番うるせぇ!というくらいの声で叫んでいました(私の後ろのドゥームバギーから、1年生くらいの女の子の「前のお姉ちゃんすごく泣いてるよ」と心配している声が聞こえてきたのもよく覚えている)

しかし、中学から高校へあがるタイミングで「自分は異様に怖がるわりに、幽霊というやつを一度も見たことがないし、怖い目にも遭ったことがないな…」という気づきを得て、なぜか一挙に平気になってしまったんですよね。でも幽霊とか怪奇現象を信じなくなったわけではないですよ。見えないだけで、存在するとは今でも思ってます。

そしてそんなタイミングで、私は初めてストーリーのあるゲーム、しかもホラージャンルである「バイオハザード2」をひいこら言いながら後輩の家でプレイしました。

小学生の頃にやらせてもらったゲームは「大乱闘スマッシュブラザーズ」だとか「マリオシリーズ」だとか「テトリス」だとか、起承転結があるようでないゲームだったし、そもそもあまり「自分がプレイ」していなかった。「ゲームはやってはいけないもの」という意識がそこそこ存在していたんでしょうね。あと単純に、みんながワイワイやってる姿を見ているだけでめちゃくちゃ楽しかったんです。

だから、事が起こって、それに対処して、解決して、エンディングを迎える、そんなゲームを自らの手でプレイするのは、私にとって本当に初めてのことでした。

そして衝撃の連続でした。

「キャラクターが死ぬ」という姿をそれまでのゲームでは目の当たりにしたことがなかったからだと思います。マリオが隙間に落ちてゲームオーバーとか、スマブラで吹っ飛ばされたとか、そういう段階から一挙に「ゾンビに食われて死ぬ」ですからね。

バイオハザードはキャラクターの体力を「FINE」「CAUTION」「DANGER」の三段階で表します。最終段階の「DANGER」状態で体力回復アイテムの「グリーンハーブ」を探さなければならないあの焦りと言ったらもう…。

そしてキャラクターが、大混乱状態に陥った私の最悪操作でゾンビに向かって死に耐える姿と言ったらもう…。(2人から操作キャラを選べるのですが、私はポニーテールという造形に弱いので、当然女性キャラのクレア・レッドフィールドを選択していました)

 

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最高のゲーム体験でした。

何とかおぼつかない操作を最終ボスをクリアできるまでに鍛え上げ、バイオハザード2をクリアした時、かつて執着したゲームへの思いの蓋が、ドカンと吹っ飛んでしまうのは当然のこと。

ゲーム、欲しいよ〜〜〜!ゲーム、もっとやりたいよ〜〜〜!

しかし、お小遣いを貯めてゲーム機器を買ったところで自宅のテレビは1つだけ。繋いでプレイしようものなら即刻バレて没収され、ゲーム一生禁止の道を辿ります。

それでも諦めきれず、何とかならないかと電器屋に赴いた私に、なんということでしょうか。「PC版バイオハザード2」が販売されている光景が目に飛び込んできました。タイミングの神様、いつもほんとうにありがとうございます!

我が家はゲーム機器は禁止するのに、なぜかパソコンにかじりつくことは禁止しない謎スタイルだったので、早速購入し、爆速で自転車をこいで帰宅してパソコンにインストールしました。そのソフトはちゃんとまだ持ってます。宝物です。

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左下の「みんなわくわく パソコンソフト」が似合わなすぎる

このPC版、何周したんだろうなぁ〜。
2つのルートの表面・裏面で合計4種類のストーリーがあるのですが、それぞれ最低でも10周はやったはずなので、40週以上…?キーボードを操作して、たくさんのゾンビをクレアやレオン(もう1人の主人公)と一緒に倒したなぁ。魂に刻まれたゲームだなぁ。

パソコンが自宅の2階に設置されており、両親がそれほど足を踏み入れない共用部屋に置いてあったことも、のびのびとプレイできた要因でしょう。恐らく一度でもプレイ中のパソコン画面を見られていたら、没収の道でした。

我がゲーム人生の幕開けです。夜明けです。

夜明け、Dawn、
─Dawn of the Game…。

思い出のゲーム機「Playstation2

その後、PC版バイオハザード2だけでは我慢できなくなった私。貯めていたお年玉を使い、ついに秘密裏にPlaystion2を購入してしまいます。

テレビは1台しかないと書きました。自分のテリトリーにテレビ買います、なんてことも当然許可されるわけはない。

そして、誕生します。妖怪「くらやみあそび」が。

両親が寝静まった後に一階のテレビ部屋へ静かに静かに降り、赤白黄のAVケーブルをいそいそとテレビへ繋ぎ、ヘッドホンをつけ、ゲームをし、3時頃になると全ての機器を大きなトートバッグにつっこんで収納し、自分の寝室に抜き足差し足で戻る妖怪です。

確か初めてプレイしたのは「戦国BASARA」だったかな…(従兄弟と遊んだ時にゲームに触れなさすぎな私を可哀想に思ったのか、Playstation2の本体ごとソフトを貸してくれたことがあり、その続きをやりたかった)

当時はニコニコ動画での実況プレイが盛んになり始めたタイミングで、そこからプレイしたことのないゲーム情報を仕入れ、購入し、プレイしました。

そして3ヶ月くらいたった頃でしょうか。妖怪が退散させられる日がやってきました。

SIREN」が面白すぎて、プレイに夢中になるあまり時間を忘れてしまったのです。起きてきた父親は、ヘッドホンをつけて背中を丸め画面を凝視し、コントローラーをカチャカチャ操作する薄明り差し込む部屋に鎮座した、不気味な後ろ姿を目撃して「ギャッ」と声をあげました。

もちろんその日の夜は説教です。「私のお年玉で買ったのに…」という不満を抱きつつ、親に承諾を得ずに購入し、育ち盛りの睡眠時間を犠牲にし続けた点の非を認めながらも、「返品してこい」(無理だよ…)というお怒りには真っ向から対抗しました。

しかし、たまごっちの時といい、私は親に承諾を得る行為をすっ飛ばしすぎ。良くないですね。

私、あの時何て言ってたんだろう。
全く覚えていません。

何の整合性もない、論理的でもない、感情が口からそのまま飛び出すばかりの言葉を、正座でビリビリに痺れた足の痛みを感じながら喋って…、

最終的にそのままPlaystation2は大学1年の後半に電源コードの接触不良が悪化して電源がつかなくなるまで私のそばにあり、たくさんのゲームをその身でプレイさせてくれました。

ありがとう、Playstation2

そして2021年、山犬は村へ行く

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長々と2021年に関係のない私のゲーム人生史を書き連ねてしまいました。待ちに待ったシリーズ最新作が今年発売されたという話を、ようやくここから書かせていただきます。

あらすじ

前作での出来事から3年が経過し、主人公イーサン・ウィンターズ(プレイヤー)は、妻と生まれたばかりの娘と共に幸せに暮らしていた。しかし、前作の協力者であったクリス率いる特殊部隊による突然の襲撃に合い、妻は殺害され、自分と娘も連れ去られてしまう。

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抵抗の際に気絶させられ、ようやく主人公が目を覚ました時、輸送車のそばには部隊の人間の死体が転がっており、クリスと娘も消えていた。状況が分からぬまま林の奥へ奥へと迷い込むも、そこにはライカン(狼男)が蔓延る危険な「村」が広がっていた…。

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5月8日(土)に発売した今年前半の一本ではありますが、私はこの一本のために2021年を迎えたと言っても過言ではありません。この日を迎えるため、大いなる苦労をしたからです。

「2021年発売予定」と発表された2020年6月12日から、「2021年5月8日発売」と発表された2021年1月22日。これらの日付は発売日までのカウントダウンのみならず、私にとってはもう一つの重大なカウントダウンの始まりでした。

なんとしても、Play Station5を手に入れなければ…。

そう、バイオハザード ヴィレッジはPS4でもプレイできますが、最新機種PS5ヘ向けて開発された最新作。大好きなシリーズ、最高のコンディションでプレイできないなんて、堪えられない!

しかしそうは言っても、Play Station5を発売日当日に入手出来たのは、何らかのコネでSonyから提供された人々か、抽選販売枠を勝ち得た人々のみ。一方の私は、あらゆる電器店、ネット通販店の抽選販売に落選し続け、いつ手にするかも分からない切ない状況に長いこと身を置いていました。

ほんとに、ほんとに当たらなかった。全然、ぜーんぜん、当たらない。

手帳をそのまま撮影することができないため書き写しの再現ではありますが、以下のような抽選販売への果てない挑戦の軌跡を経て、ようやく3月30日に入手することができました。

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※ちなみにこれより前の9月(10月?)~11月も、結構な数の応募をしています

発売日まで1ヵ月強の余裕を持って入手できているので、諦めずに毎週抽選販売情報をチェックして応募し続けた甲斐があった…、としみじみしてしまいますね。

こうして無事に私は5月8日に村旅行に行くことができ、大好きなシリーズの最新作を堪能することに成功したのでした。

♪ほんとにほんとにほんとにほんとによかぁったよ〜
♪嬉しくってどうしよう
♪大〜切に、するからね
♪ビバ〜!プレステ〜5(ファイブ)
※富士サファリパークのメロディー

アクション寄りになっていたシリーズを一挙にホラー路線へ戻したのが前作だとしたら、今作はそこにまた多少のアクション要素を戻してきた、良い感じにホラーの域を出ないホラーアクションとなっていました。

総プレイ時間は現時点で69時間です(ムービーシーンをスキップしてルートも短縮して速攻で本編を駆け抜ければ3時間もかからず終わるのにこのプレイ時間とは、どれだけ好きなんだ?)

ゲームの望みの歓びよ

やった分だけ進んでいく(達成する)ゲームは私にとって良い現実逃避であり、自己肯定感の高まりに寄与してくれる存在です。

バイオハザード2との出会いを経て妖怪「くらやみあそび」となった前述の高校2年から3年近辺って、大学受験や就職に向けて同級生含め自分も諸々考えなければならない時期で正直ピリピリしていたはずなので、ある種の拠り所になっていたのかもしれません。

そして、ゲームのキャラクターを「操作する」行為には段階があります。シリーズものでの操作統一、などは当然ありますが、どんなゲームも、始まりはチュートリアルでの練習やボタン配置の把握からのスタートです。

「このボタンはこれをする!」「このボタンをこうするとこうなる!」という頭の中での確認が消えた状態、動作を指の先からコントローラーを通じて直感的に画面のキャラクターに届けられるようになるまでは、どんなゲームも多少時間がかかります(長年プレイを続けているとある程度早くはなりますが)

この時間がね、好きです。自分の命が多分一番輝いてる瞬間だと思う。

このゲーム楽しい!ずっとやる~!という気持ちが湧きあがってくる前段階というか、ふつふつと自分の中で感情を煮立たせているような感覚があるんですよね。

しかし、ここに関しては塩梅も非常に難しく、あまりこの時間が長すぎると、そのゲームをプレイするのはやめてしまいます…。ゲームの進行状況に支障をきたし、達成感の邪魔をするからでしょうか。

ただ、出来なくて放ってしまったゲームも何年か後に再びやるとすんなりプレイが進められたりするので、やはりタイミングというか、自分の精神というか、そういうものって大切なんだな…。

進化の一途を辿り、CGの細かさも内容のボリュームも、ドットでピコピコ動く時代、もっとたどれば石を使っていたであろうゲームの時代から、とてもとても遠くまでやってきたゲームの世界。

その世界の中に、私はこれからもずっといつづけたいと思います。

ただ、開発現場の劣悪労働環境やパワハラ・セクハラ問題、マチズモに支配された現場構造がどんどん浮き彫りになっているので、その辺の行方についてもしっかり見届けていきたいです。

明日のぽっぽアドベント

12月8日(水)の担当者は、焼き菓子DIVA KiEさんです。

実は時おり、Twitterのタイムラインでこの方の焼き菓子を拝見することがあります。黄金色に輝く焼き色から、匂いや温度が感じられてとても美味しそうなんです。そんなお菓子を生み出すKiEさん、どのような視点でどのような事をお書きになるのでしょうか。

楽しみです!

さいごに

「バイオ村に時間を取られると運動できない…。なら運動しながらプレイしちゃお!」という合わせ技によって無茶な運動(ステッパー)を続ける私の記録の抜粋で〆させていただきます。運動は適度にやりましょう。やりすぎは何でも毒!

今年も読んでくださってどうもありがとう。よいお年を!

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※最後だけ項目違ってますけど、やってることは同じです